可塑剤の恐怖

しばらく前に、iPod用のイヤホンとしてエレコムイヤホルンを買って使っていた。イヤホンを付属の箱形ユニットに差し込んで使うと、箱の中で音が増幅されて簡易スピーカーとして使える仕組みになっている。
そのままだと耳との当たりが今イチだったので、市販のスポンジ製のイヤホンカバーをかぶせて使いはじめたが、その後iPodを持ち歩く機会がなくなって、イヤホルンもしまったままになっていた。


数ヶ月後、久しぶりに使うべく引っ張り出してみて驚いた。
白かったスポンジが真っ黄色に変色している。外してみると、イヤホンの耳当てとスピーカーユニットへの固定を兼ねる軟質樹脂製パーツがデロデロに溶けて取れてくる。多少柔らかくなったという程度ではなく、指先でこねると粘土状に丸めたりできるレベルまで軟化してしまっている。この状態では再びつけ直すこともできない。
スポンジと軟質パーツの材質的な相性が悪くて、相互に影響して劣化してしまったらしい。


残念ながら、軟質パーツなしではスピーカーユニットとつなぐこともできないし、周縁部がとれているので耳にも入らない。スポンジカバーをつけなければもっと使えたのに、と思いつつ、処分して新しいのを買うことになった。