Avernum: Escape From The Pitプレイ記録:システム周り

遊びはじめてから割と長いこと放置してしまったが、Avernum: Escape From The Pitの記録をつけておく。
とりあえず最初にシステム周辺を。

システム変更点

Avernum6からの変更で、特に目についたのは以下の通り。

屋外レベル/タウンレベルの復活

シリーズ前期3部作にあった、ワールドマップとタウン/ダンジョンマップを区別するマップシステムが復活。
リメイク前の作品にあった大量のダンジョンを、マップ密度を破綻させずに全部配置するための改良だろうか。

戦闘時の立ち位置ルールの導入

今までの近接/遠隔/最大射程に加えて、挟撃*1や薙ぎ払い*2など、TRPG由来と思われる立ち位置依存の戦闘オプションが追加された。
そのため、相手を強制的に弾き飛ばしたり、移動を不可能/ラウンド1マスのみに制限したりする戦闘技や呪文などが追加され、戦闘においてかなり重要な効果を持つようになっている。

スキルツリー制レベルアップ

直前の作品である『Avadon: The Black Fortress』から導入されたシステム。
レベルが上がった際には、自動上昇するHP/MP/一部の基礎能力値に加えて、

  1. 基礎能力値のいずれかを1ポイント上昇
  2. いずれかの技能にスキルポイントを割り振り
  3. 数レベルに一度、キャラクターの特技(追加能力値、技能強化、呪文系統特化など)を追加

の手順で能力を上げていく。
技能は戦闘(近接/遠隔)、魔法(魔術師/僧侶)、その他諸技能(装置使用/応急処置等)のような系統別のツリーになっており、ツリーの先端側技能値上限は、繋がっている根元側の技能の最大値までに制限されている。
この技能ツリーの追加で、とりあえず早めにレベル上げして全員がそこそこいろいろできるようにしておく、というような育て方がしにくくなり、パーティの役割分担がわかりやすくなったようだ。そのぶん、一人パーティでの挑戦は難度が上がっているかもしれない。

ジャンク袋(Junk Bag)の導入

これも『Avadon: The Black Fortress』から導入されたもので、パーティ共通の所持品管理エリア。
必要としないアイテムをここに入れておき、店で中身を一括売却することができる。イメージとしては、ドラクエの「大きなふくろ」を売却予定品専用にしたような感じか。売却ボタンを押した時点で中身が空になってしまうので、捨てたくないアイテムを入れっぱなしにしないよう注意。
Avernum5あたりから、売却可能アイテムが減った上に呪文/技能習得料が上がり、終盤近くまで金銭的にかなりシビアなバランスになっている。
この袋のおかげで、落ちているものをありったけ拾って小銭を稼ぐ、というのが前作までよりだいぶ楽になったのが個人的にうれしいところ。

「ドアを閉める」行為の廃止

一度開けたドアは閉めることができず、マップから出るまで開いたままになる。
そのため、NPCの視界に入らなければ盗みが発覚しない、というのを利用して、侵入後ドアを閉めて所有者ありのアイテムを盗む、という、これまでの裏技が使えなくなっている。
ちなみに、宝箱の蓋やタンスの扉は今まで通り開閉可能。個人的にはこちらこそ不要なのでは、と思わないでもないが。

*1:自分以外の味方が同じ敵に近接している場合、挟撃技能があれば相手への攻撃にボーナスが上乗せされる

*2:近接武器で、自分に隣接している複数の敵に同時にダメージを与える