ねことのたたかい:トイレ篇

うちにいるねこたちのうち1匹は、ネコトイレが苦手だ。
まず、出入口がひとつしかないカマクラ状の狭所がどうしてもダメらしい。ペットキャリーもカマクラ型猫ベッドも断固拒否の態勢を崩さない。というか苦手の原因は多分ペットキャリーなのだろう。
ならば子猫用などによくあるカバーなしのトイレでいいのでは、となるが、このねこには自分が排出したブツを埋める習慣がない。人間がついてまわって即掃除、というわけにもいかないし、カバーがないとそれはそれは凶悪な感じに臭う。
また、彼女は自分がいまでも中猫くらいのサイズのままだと思っているふしがある。ネコトイレ内でのポジションを決めるときに

  1. トイレのサイズを目視確認する
  2. 入ったあと、目の前に見える向こう側のフチの位置と自分のサイズからしりの位置を推定する
  3. しりがトイレ内に入ったことを確認して排出作業を開始する

という手順を踏むことになるはずが、この「自分のサイズ」の設定が実サイズより小さいせいで、しりがトイレの前縁からはみ出した状態で作業開始してしまうことがときどきある。前述のカマクラ状スペースへの恐怖から、なるべく入口に近いところにポジションを取ろうとすることも、このはみ出し案件の原因のひとつになっている。

(図はかつてはてなハイクに投稿したものの再掲、以下同じ)

はみ出されると掃除が非常に厄介なので、人間側でも対策は取ってきた。

トイレ入口にプラスチックトレーなどを設置
→ねこがその部分までをトイレと認定し、さらに手前にはみ出すようになった。
すのこ状の砂落としスペースがついたトイレに変更
→砂落としスペースがトイレとして使われるようになり、さらに手前にはみ略

入口部分が高くなったトイレに変更
→一定の効果はあったものの、入口下の壁が高くなったことでねこがより高いポジションから排出作業を行うようになり、はみ事故自体はなくならず。

一番効果があったのは入口の高いトイレだったが、加齢で足腰が弱ってきたねこが入口のフチを超えるのに苦労するようになって、結局再び入口の低いトイレに買い換えることになった。
当然はみ出し案件の頻度も増し、ひどいときにはトイレを設置したタイル敷を週に何度も丸洗いする羽目になったため、現在は「もういいからここでしなさい」的に入口周辺にペットシーツを敷き詰める運用になっている。小のほうは完全にトイレの外でする状態になってしまったが、少なくともいまのところははみ出る事故は発生していないようだ。