MacBookのパームレスト欠けを強引に修理

メインで使っている白MacBookの右パームレスト部の縁、ディスプレイ側の細長い出っ張りがあたる部分付近が、幅2mmほどの棒状に欠けてしまった。
もうかなり使った機体だし、キーボードパネルを開けることもまあないだろう、という適当きわまりない判断のもとに、欠け部分をむりやり自力で補修してしまうことにした。


まずは欠けが発覚してすぐに、手持ちの瞬間接着剤で欠けたパーツを接着してみた。しばらくはくっついていたが、数日であっさり再剥離。さらに数週間後、最初の欠け部の隣が同様に細く割れはじめた。


普通の瞬着では多分無理、ということで、次の修理にはABS樹脂が接着可能、かつ欠けた部分の補修に使えるという『プラリペア』を使用。
プラリペア』は粉と液体の2剤からなる接着剤兼補修剤。

  1. 硬化液を瓶から付属のニードルつき容器に移し、粉の入った容器に一滴たらす。
  2. 硬化液を含んだ粉の塊をニードルの先端で刺して持ち上げ、補修部に移動。
  3. 液を微妙に追加して硬さを調整しつつ、欠け部に盛りつける。
  4. 5分ほどで硬化するのを待って不要部を削れば出来上がり。

という、字に書くだけなら割とシンプルな手順で使用する。
マニュアル通りに盛りつけ、使用に支障がない程度に平らに削ったところで、とりあえず作業終了。
パームレスト部と外周の段差までは削りきれなかったが、一応、欠け部に掌が当たるのを気にしなくて済むくらいにはなった。


気がついたこと幾つか。

  • プラリペアの硬化液はかなり強い臭いがする。換気をしっかり。
  • 特に気温が高いと、作業中意図しないときにニードルから硬化液が垂れる。
  • 硬化を待たずに切削しようとすると、補修部が欠けることがある。
  • 作業部位周辺の養生はしっかり。樹脂表面に硬化液をたらしてしまうと、即座に軟化する&揮発後も消えない跡が残る。パームレスト表面に2滴ほど落としてしまい、慌てて拭いたために溶けた部分が削れてしまった。
  • この方法で補修すると、おそらくキーボードパネルが下面〜外周の外装にくっついて取れなくなる。分解してから作業したほうがよかったかもしれない、と思ったが後の祭り。

というわけで、やってしまってから言うのもなんだが、この方法で補修するのは、単にやってみたい、という理由以外ではまったくもってお勧めできない。素直に修理に持っていったほうがよかったとしみじみ思う。